2015年12月11日

自分でやるとこんなに大変!パターン設計の流れ

電子機器やシステムを開発するに当たって、「プリント基板の配線パターンも自前で設計したい」と考えている方もいるかもしれません。そこで、プリント基板の専門メーカーがどのように配線パターンを設計しているのか、ご紹介します。

まず、機器やシステムの性能や仕様を踏まえて、論理回路図を作成します。それをもとに、用いる電子部品、最適な基板材料、配線パターンのルール、基板の層構成などを決定。部品の情報だけでも、寸法、端子位置、ピン数、端子ピッチ、電気特性、機械的・熱的特性、化学的特性など、膨大な項目を決定しなければなりません。

次に、プリント基板上に部品を配置し、CADシステムで部品レイアウトと配線パターンを設計します。その後、シミュレーションで回路検証、熱解析、電磁両立性対策などを行い、より適切な形にデータを修正します。

CADの設計データが完成したら、CAMシステムで製造データに加工します。製造データとは、工場でプリント基板を製造する際、製造装置に入力するデータです。プリント配線板製造データと部品実装用データの2つに大きく分けられ、それぞれ加工用、検査用など何種類ものデータが必要です。

ここまで終えて初めて、プリント基板の製造をスタートすることができます。これら全てを自前で行うのは、大変だと思いませんか?パターン設計は、プリント基板の品質や製造しやすさはもちろん、電子機器やシステムの性能にも大きく影響します。プリント基板のメーカーにはプロの設計技術者がいるので、外注を検討してみてはいかがでしょうか。

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