2015年12月4日

驚きの柔軟性!フレキシブル基板は曲げ伸ばしも折りたたみもへっちゃらです。

一般的なプリント基板は、堅牢な銅張積層板でできているので、堅くて折り曲げることはできません。ですが、HDDの読み書きヘッドのような高速の屈曲運動にも耐えるプリント基板や、携帯電話やデジカメなどの小さな製品に折り曲げて押し込めるプリント基板に対するニーズが高まってきました。そこで生まれたのが、フレキシブル基板です。

フレキシブル基板と通常のプリント基板(リジッド基板)の最大の違いは、材料です。いずれも銅箔と絶縁板で構成されていますが、絶縁板の材質が違います。リジッド基板では、ガラス布にエポキシ樹脂に染み込ませて硬化させた、ガラスエポキシ材を使うのが一般的です。それに対して、フレキシブル基板では、ポリイミド樹脂フィルムが使われます。ポリイミド樹脂フィルムは、厚みがガラスエポキシ材の10分の1以下で柔軟性が高く、耐熱性も優れた素材です。なお、耐熱性が不要ではんだ付けもしない場合は、ポリエステルフィルムが用いられることもあります。

最初に述べたように、フレキシブル基板は柔軟性や屈曲性が高いので、製品の小型化や機能性向上のために活用されています。両面、多層、ビルドアップなど、構造もさまざま。ですが、「リジッド基板に比べると高価である」「柔軟性が高い故に扱いが難しい」といった課題があります。

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