2016年1月5日

特性インピーダンス制御で、信号伝達をより速く!より高周波に!

プリント基板は電子機器に使用されるものであることから、回路設計の際にはその電気的特性が重要になります。プリント基板の電気的特性には直流的な特性と交流的な特性があり、回路設計によって求められるものは変わってきます。直流的な特性は最も基本的な特性で、導体抵抗と絶縁抵抗が含まれています。交流的な特性は情報量の増加や高速化・高周波化を考える上で欠かせないもので、なかでも高速化・高周波化に関わる特性インピーダンス制御はLSIの高性能化に伴って重要な役割を担っています。

前述のとおり、LSIの高性能化に伴って信号の入出力は高速化しています。このように高速に信号のやり取りが行われると、インピーダンス(交流抵抗)が異なる部分では電気信号の反射が起こり、その結果信号の波形が乱れることがあります。この乱れによって、半導体が誤作動を起こすことも。だからこそ、インピーダンスの整合性が取れるように制御をする必要があります。この特定の部分におけるインピーダンスのことを特性インピーダンスといい、整合性を取るための制御が特性インピーダンス制御です。
現在の回路設計では高速化・高周波化が重要となっているため、プリント基板を使用する際には特性インピーダンス制御にも注目しましょう。

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