2010年9月24日

銀スル担当のひとりごと

2009年仕事始めのあいさつの中で、今年は銀スルーホール基板を受注し、売上を伸ばすという話が出ました。
営業の情報から導き出された結論だとは思いますが、
銀スルーホール基板は、大量生産でないとその利点が生かされないので、
私は、当社の様な、少量生産の会社では、やっても注文は来ないのではないか?と思っていました。
私には銀スルーホール自体、一時期に流行った技術で、今更銀スル…
という思いが強く、正直この決定には懐疑的でした。

しかし、会社方針でそうも言っていられません。
新年早々、調査が始まりましたが、基板製作の基本工程に変更はありません。
要は銀ペーストを充てんする工程だけを、検討する必要があるわけです。
ポイントは、銀ペーストメーカーが推奨するスクリーンでの印刷法ではない独自の方法で、出来るだけイニシャル費を抑えた工法の確立でした。

スキージの硬度、印刷時の角度、印圧、印刷スピード、など条件出しの
全てに於いてゼロからのスタートです。
しかし、前年のリーマンショックの影響で仕事量が薄くなっていた時期でもあり、時間はたっぷりありました。
独自の方法を模索していた為、誰かに聞くことも出来ず、朝から晩まで銀ペーストまみれで、ようやく物になったのは、夏も終わろうとする時期でした。

あれから、1年。
試作段階での、銀スルーホール基板を、それも少量製作することを希望
するケースが以外とあることがわかりました。
その上、基板実装まで、依頼される事が多く、銀スル基板の受注を提案した
営業の市場調査能力も捨てたもんじゃないなぁと関心している今日この頃です。

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